家族関係の問題は、夫婦、親子、兄弟姉妹などの家族内の人間関係の中で生まれてきます。また、嫁姑関係や親戚関係を巡る問題が同居家族に影響を与えたりします。家族の誰かが病気やけがをしたり、精神的な負担を強く感じていたりすると、家族全体がうまくいかないときがあります。
また、現代の家族生活は、様々な選択肢から自分の気に入ったライフスタイルを選びながらの共同生活の側面があります。生活の自由度が増えれば、それだけストレスが軽減しそうですが、逆に、家族がストレス発生の場となることもあります。それぞれの選好の違い、価値観の違いが表面化し、意見の対立の場となることもあります。家族それぞれの満足感を維持することが困難になったりします。
また、夫婦関係では、最近、関係がうまくいかない、夫婦の会話がすれ違う、会話が少なくなった。相手の気持ちがわからない。相手の性格が変わってきて困っている、話せば喧嘩になってしまう、感情的に考えてしまって、なかなか客観的に関係を見直すことができないなど、夫婦間での行きちがいは、お互いにとてもつらいものです。私たち臨床心理士はご夫婦間の仲裁というよりもむしろ、今の関係を見つめなおし、人生をよりよくするためのお手伝いします。
夫婦や家族との問題だからと言って、お相手やご家族とご一緒でなくても、お一人でもかまいません。まずは、ご相談されたい方とのカウンセリングをお受けします。私たち臨床心理士は、ご夫婦、ご家族のご事情をまずはじっくりとお聴きし、家族がお互いにストレスを与え合う関係にならないようにするためにはどのようにすればよいか、改善の方策を話し合います。